VoLTEは高音質だけがウリじゃない!!
各キャリアともVoLTEに対応した端末を発売していますが、TVで流れるCMでは「高音質」の部分しか伝わってきません。しかし、VoLTE(Voice Over LTE)の意味を理解するとVoLTEで出来ることがシンプルに理解出来ます。
VoLTEでは音声パケットもLTEで飛ばします。Skypeで用いられているVoIP(Voice Over IP)と原理的には同じ物です。VoLTEに対応していない端末は回線交換方式(3G)で音声パケットを飛ばしていますが、VoLTEでは原理的にLTEのみあればOKです。実際にAUのVoLTE対応端末はLTEのみ搭載しています。
では、なぜAUはLTEのみ搭載なのかと言うと、AUのCDMAでは原理的に音声通話(3G)とLTEの同時利用が出来ないため、悲願である「音声とデータ通信の同時利用」を実現するためには、LTEのみにする必要があったからです。
VoLTEが広く普及すれば、回線交換の設備も不要、端末の構成もシンプルになり、キャリアの負担も減りますが、そうなるのはずいぶん先でしょう。
さて、本題のVoLTEで何が変わるのか? ですが、1.VoLTEでは音声品質優先になっているので、対応端末同士なら音声品質が向上していることがハッキリ分かります。2.音声もデータも同等に扱えるため、端末に表示している画面と音声を連動した(スピーカホン、イヤホンで)新サービス(アプリ)を提供することが出来ます。3.データ通信のみに対応したSIMで音声もやりとりできるので、VoLTE対応端末同士なら音声対応のSIMは要らなくなります。 ・・・が、これを前面に出すと「高額なスマホ通話料」を説明出来なくなる両刃の剣ですから、今は大きな声で言わないのでしょう。
5月からキャリア発売端末のSIMフリー化が義務づけられていますが、ドコモとソフトバンクはもともと「音声とデータ通信の同時利用」ができますので、VoLTE対応端末に3Gも搭載されていますが、LTEのみのAUはどういう風に説明するのでしょうか。
せめて、VoLTE対応端末同士の音声通話割引くらいは打ち出してほしいものですね。
◎ずいぶん長い文章になってしまいましたが、Skypeで出来ること以上のことが後発であるVoLTEではできると考えればOKです。
AU VoLTEの説明:http://www.au.kddi.com/mobile/product/selection/volte/
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