旅のアルバム

上野を8時に経って東北道から山形自動車道へ入り、山道を登って最初の目的地羽黒山に着いたのが14時半。三山の中ではいちばん見所が多く、お社も立派です。滞在時間は30分ほどでしたが、写真はたくさん撮りました。お社の裏手にある水子供養の風車群がとりわけ印象に残りました。

バスがすれ違うのもやっとの山道を登り、月山の八合目（標高1400m）にある駐車場についた時には濃いガスの中。大きなウサギ（月に住むウサギ）の像のある小田原神社（中の宮）から弥陀ヶ原の登山道へ入り、月山頂上まで2時間の標識がある分岐点から駐車場方面へ折れて木道を歩いて行くと、湿原のところどころに池塘（チトウ）があり、木道脇には小さい花が咲いていました。駐車場に戻るとガスが雨に変わって来ましたが、雲海の中に朝日連峰の山並みが見えました。

羽黒山五重塔入り口に着いたのが8時半。鳥居をくぐって長い石段を下り、更に歩いた先に杮葺（こけらぶき）・素木造り（しらきづくり）の羽黒山五重塔がありました。奈良や京都の朱塗りの五重塔を見慣れた目には地味に映りますが、この作りだからこそ周りの景色と調和していることがよく分かります。

湯殿山には羽黒山のような大きなお社はありません。大鳥居から先の山全体が聖域となっています。しばらくするとシャトルバスが到着、出発してから5分でご神体のある本宮入り口に着きました。本宮にまつられているご神体は、周りに温泉が湧き出している巨石で、ご神体の写真撮影は一切禁止となっています。
お参りの仕方も独特です。靴と靴下を脱いで素足になってから、ご神体の手前にある祈祷所でいただいたヒトガタ（人形）を体の各所に当ててから、最後に息を吹きかけて汚れをヒトガタに移します。ヒトガタを脇に流れる沢に流して、清められた体で温泉水（結構熱い）の流れるご神体の脇を登り、頂上でお祈りをしてから下りてきます。