タムロンから、世界初22.2倍ズームの高倍率レンズ「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」
株式会社タムロンは、高倍率ズームレンズ「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」(Model B028)を7月20日に発売します。キヤノン用、ニコン用があり、希望小売価格は税別9万円です。
http://www.tamron.co.jp/news/press_release/20170623.html
デジイチ用の交換レンズを使ったことが無い人にはピンとこないと思いますが、大雑把に言うと焦点距離50mmのレンズが標準レンズ、それ以下が広角レンズ、超広角レンズ、魚眼レンズとなり、それ以上が望遠レンズ、超望遠レンズとなります。広角レンズは広い範囲をカバーしますが周辺が湾曲します。望遠レンズは狭い範囲を高倍率で表示しますが、焦点距離が長い分暗く、手ぶれに弱くなります。望遠ズームレンズ(高倍率ズームレンズ)は、手持ち撮影でなんとか手ぶれ無しで撮れるのは200mmくらいまで。300mmになると手ぶれ補正が無いと撮ることが出来ません。
一本のズームレーンズで広角側から望遠側までカバーするには構造的な問題、画質の問題、絞り値の問題などがあり、いままでは望遠側は300mmが限界でした。今回の「Model B028」は、一本のズームレンズで超広角18mmから超望遠側400mmまでをカバーするという、離れ業をやってのけました。そのため、鏡胴が2段階式に伸びる構造と強力な手ぶれ補正機構を搭載しています。発売が先なので、撮影例を見ないと評価が難しいですが、そこそこの絵を吐き出してくれるなら、まさに旅行のためのレンズです。
Di IIはAPS-Cサイズの撮像素子用のレンズと言う意味で、フルサイズの撮像素子を搭載したデジイチには使えませんが、そのうちフルサイズバージョンも発表するのか気になるところです。