危ない!電池への衝撃のロゴ新設
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPO)は、スマートフォンやモバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池を内蔵するモバイル機器の取扱いによる事故防止の啓発を図るため、電池安全啓発ロゴ・キャッチフレーズ「あぶない!電池への衝撃」を新設しました。
スマートフォンやモバイルバッテリーの電池に対して、衝撃が加わるリスクを訴えるものです。落下などで衝撃や過度な外圧が加わり、電池が破損したり変形したりすると、発火や発煙に繋がりかねないことを広く知ってもらうためです。
現在、普及しているリチウムイオン電池は、正極、負極、セパレータ及び電解液の4つの主要材料から構成されていますが、外見に反して構造的には液体電池です。強い衝撃を与えるとセパレータが破壊されて中の電解液が混じり、大量のガスが発生します。安全弁が開いてガスを逃す構造になっていますが、ガスを逃すことに失敗するとケースの膨張や発火、爆発を起こします。←スマホやモバイルバッテリーを落として外見は問題なくても、バッグやポケットの中に爆発物を入れて歩いているということです。
この危険性を回避するべく、特に自動車用の改良型リチウムイオン電池として、強い衝撃を与えても電解液が混じることの無い「全固体電池」の実用化を急いでいます。自動車用で生産が軌道に乗れば、スマホやモバイルバッテリーの他、パソコンやタブレットのバッテリーにも採用されます。