ニコン、世界最高ズーム倍率レンズ発売(16.7倍)
一本で18mm~300mmをカバーする高倍率ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-300mm F3.5-5.6 G ED VR」が6/28にNIKONから発売されます。35mm換算では27mm~450mm相当となります。
通常、18mmの広角側から300mmの望遠側までをカバーするには、2本のズームレンズを使い分けます。一本でカバーすると望遠側で周辺減光、色収差が出やすく解放F値も下がるからで、これらの欠点を克服するためのレンズは設計が難しいからです。ただし、高倍率ズームレンズはほとんどのシーンでレンズ交換が不要なため、抜群の機動性を発揮します。レンズ交換がままならない旅先でのスナップ写真、登山写真などに打って付けのレンズです。高倍率ズームレンズと言えば純正品は高価で重い(上記の欠点を克服するため)というのが通り相場で、サードパーティ製を使うのが一般的でしたが、今回のNIKONのレンズはメーカーが真面目に高倍率ズームを設計するとこうなると言えるもので、サードパーティ製が占めていた高倍率ズームレンズ市場で、大きくシェアを伸ばせる気がします。
手ぶれ補正機能はもちろん、AF駆動は超音波モーターを採用していますが、重量は少し重めの830g。予価は価格は136,500円です。来月になればネットで評価が出ますが、上記の欠点がどこまで克服できているのか、興味津々というところです。
このレンズに刺激されて、Canonやサードパーティからも高性能な高倍率ズームが出ることを期待します。NIKON ニュースリリース:http://www.nikon.co.jp/news/2012/0614_nikkor_03.htm
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