16コア/32スレッドのハイエンドCPU「AMD Ryzen Threadripper」今月末発売か
AMDが「2017年夏」としていたハイエンドデスクトップPC向けCPU「Ryzen Threadripper」の発売日が2017年7月27日か遅くとも8月の第一週になると予想されています。ハイエンドモデルとなる「1950X」は16コア/32スレッド、周波数3.4GHz、TDP155Wという予想スペックです。エンジニアリングサンプルによる計測ですが、シングルスコアが4074、マルチコアが26768とのことです。現時点でIntelのハイエンドモデルとなる10コア/20スレッドの「Core i9 7900X」の平均スコアがシングルコアが5000から5300、マルチコアが32000から34000とのことですが、「1950X」の製品版では改善されている可能性があります。
気になる「1950X」の価格は、849ドル(約9万7000円)と予想されています。Intelの10コア/20スレッドモデルの「Core i9-7900X」は999ドル(約11万円)ですが、コアとヒートスプレッダをグリスで接続しているため、高負荷時の発熱量が大きく取り扱いが難しいとされています。「1950X」の製品版のスコアと高負荷時の発熱量によっては、「Core i9-7900X」の強力なライバルになる可能性があります。
その他、CPU周りの変更点は、PCI-Express 3.0が64レーン、DDR4メモリがクワッドチャンネル対応、X399チップセットによる新プラットフォームとなり、ASUS、GIGABYTE、MSI、ASRockからX399マザーボードが登場することになっています。