韓国のサーバーダウンの原因は古典的なマルウェア感染
昨日韓国の銀行と放送局のサーバーやPCがダウンした原因がサイバー攻撃(マルウェア)によるものと判明しましたが、攻撃そのものは古典的なMBR(マスターブートレコード)の書き換えです。マスターブートレコードはサーバーやPCの電源を入れるとBIOSが最初に読み込むHDD上の領域(パーティションの外)ですから、ここが書き替えられてしまうと、OSを起動することが出来ず「ただの箱」になってしまいます。
今回のマルウェアはMBRを書き替えた後、サーバーやPCをリブートする(shutdown -r)コマンドを発行したため、感染したマシンはいきなりリブートして、画面に「Invalid MBR」を表示してうんともすんとも言わなくなりました。マルウェアは指定時刻に起動するように仕組まれていたため、ほぼ同時刻に数多くのマシンが「ただのは箱」になりました。ここで一番気になるのはマルウェアの感染源ですが、更新配布サーバー(Windows updateなどの配布用)に不正ログインされて、「マルウェアを更新プログラムと一緒に配布するように」改ざんされたと言われていますが、詳細は分かりません。
いずれにしても更新配布(修正パッチ配布)サーバーが乗っ取られると、配下のサーバー、PCはたちどころに感染しますから、ヒューマンエラー対策も含め、乗っ取られないようガードを固めるしかありません。マカフィーBLOG該当記事:http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/content.asp?id=1358
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