「データが短期間で自動的に削除される」の詭弁
某省の理財局長とやらが、「(同省のPCは)電子データを自動消去するシステムが搭載されている」という発言をして、そのシステム(?)を納入したとするNECが黙秘するにあたって、ネットで議論が沸騰しています。
そもそも、HDDのデータを自動消去という発想がナンセンス。HDDは基本的に書き込みオンリーのデバイス。電磁的に丸々消去することは可能だが、データが記録された領域をピンポイントで消すなど不可能なことは、PCのハードのことを少し習った人間なら常識として知っていること。カセットテープじゃあるまいし「HDDのどこに消去ヘッドが付いているんだ?」と突っ込むのも馬鹿馬鹿しい!!HDDのデータを消すには他のデータで何度も上書きするしか無く、セクタ単位とかトラック単位ならいざ知らず、あちこち分散して記録されているデータをちまちま上書きするには一体どれくらいの時間とCPUパワーが要るのやら。
出来ないことを断言するから、引っ込みが付かなくなって、結局「復元可能と」訂正することになる。確か日本で一番頭のいい人たちのはずですが、知らないことを断言しない知恵は持っていなかったんでしょうか?
スラド:https://security.srad.jp/story/17/04/10/063228/