名古屋から
今日は名古屋まで新幹線で来ました。名古屋に着いたのが9時過ぎ、在来線に乗り換えて鳥羽を目指しました。終点の鳥羽まで二時間ディーゼルカーの旅でしたが、最後まで乗っていたのは数名、ゆったり気分の旅でした。
今日の鳥羽は寒風が吹き荒れ、カメラを持つ手がかじかんでしまう程でしたが、鳥羽と言えばの真珠ですから、駅から歩いて5分ほどのところにあるミキモト真珠島に向かいました。入島料 1,500円はちょっと高いかなと思いつつ島に入ると納得、海女の実演や真珠博物館の入館料込みの金額でした。
真珠博物館は人影がまばらで、係りのお姉さんが真珠作りの工程を私一人のために説明してくれました。お陰で真珠づくりがノウハウの固まりであること、核を埋め込んだ真珠貝のうち製品になる真珠を作ってくれるのは 三分の一しかないことも知りました。真珠貝は核を埋め込んだストレスで死ぬもの、赤潮、細菌で死ぬものも多く、生き残って真珠を作ってくれても形や色が悪く製品にならないもの等々 ・・・真珠が高価な理由がよく分かりました。真珠島を後にして昼食休憩の後、伊良湖岬行きの伊勢湾フェリーに乗りました。伊勢湾フェリーの乗船料と伊良湖岬から豊橋までのバス代込みの通し切符が2,000円という驚異的な安さにちょっとびっくり(別々に買うより1,000円割引)。当然ながらフェリーもゆったり、伊良湖岬までの50分の船旅は客室がきれいなこともあってなかなか快適でした。
伊良湖岬は風の通り道、岬周辺に生えている木は広葉樹なのに風下に向かって倒され、まるで高山の針葉樹を思わせる独特の景観を作っています。(特に低気圧が去った後の風は強烈と帰りに乗ったバスの運転手さんが話してくれました。←つまり、今日です。
)伊良湖岬の灯台はだらだら坂をかなり上った丘の上にありました。灯台の屋上が解放されていて、270度の視界が開けているのですが、体の中を吹き抜けていくような寒風に早々に引き上げました。
灯台から1キロくらい下りたところに「椰子の実」の歌で有名な恋路が浜があります。ここの景色も独り占め、緩い弧を描く砂浜と沖を通る何隻もの大型船のコントラストが印象に残る砂浜です。こちら側は岬の反対側になるため、驚くほど風も穏やかでした。
恋路が浜で少し暖まってから、来た道を戻りましたが、伊良湖港にあるバス停につく頃には体がすっかり冷えてしまいました。道の駅で暖をとってから、豊橋行きのバスに乗ると、運転手さんが私がカメラバックを提げているのを見て、自分も地元の景色や鳥の写真を撮っていると話しかけてきました。話に気を取られて、道を間違えそうになるハプニングがありましたが、ちゃんと定刻に駅に着きました。
豊橋から乗った新快速は途中から激混みになり、名古屋でどっと降りました。駅を出ると、名古屋市内も伊良湖岬に劣らぬ寒さでした。
明日は伊勢神宮を回ります。伊良湖岬:http://www.taharakankou.gr.jp/rekisi_kanko/sizenmankitu/nature14.html
http://www.e-nekorakuen.net/wp-content/uploads/d3diary/009a10b543f7dac7d5548ad4bd684ae968.jpg