長崎から(その一)
長崎空港からバスで浦上に行きました。長崎に原爆が落とされたことは日本人なら誰でも知っていますが、長崎のどこに落とされたかは記憶が曖昧ではないでしょうか。爆心地(グラウンドゼロ)は浦上にあります。爆心地を示すモニュメントを囲むように原爆資料館、平和公園があります。平和公園から浦上天主堂を回り、原爆資料館に入りました。普段の生活では人一人が亡くなると大変なことなのに、あまりにも大量の死を前にすると脳が処理しきれずに感性が麻痺するのを感じました。でも無くなったのは間違いなく誰かの肉親であり、普通に生活していた一般の市民です。死を予感する間もなく、一瞬にして蒸発(焼失)してしまったと言う方が正確かもしれません。それほどの威力をもつ爆弾を大量に抱えている国がいまもなお存在し続けていることも紛れもない現実です。
浦上から電車(路面電車のこと)に乗って長崎駅に行きました。観光案内所で電車の一日乗車券(500円)を購入して、次の目的地大浦天主堂とグラバー園に向かいました。大浦天主堂の見事なステンドグラスは残念ながら撮影禁止でしたが、次に向かったグラバー園の想定外の広さに驚かされました。園にはグラバー邸のほかにもいくつかの邸宅が集まっていて、港を一望できる絶好のロケーションに位置しています。当時の日本人には考えつかない、究極の贅沢を見た気がします。
グラバー園から景観復元工事中の出島に向かいました。工事中といっても8割方できあがっているでしょうか、ほとんどの建物の中に入ることができます。中は生活資料館になっていて、往時の生活を垣間見ることができました。
市内にはまだまだ観光スポットがあるのですが、寒い中を歩き続けたせいか少し疲れました。出島を後にしてグラバー園の直ぐしたにあるホテルにチェックインしました。
明日は少し早起きして、福江(五島列島の一つ)に行ってきます。ジェットフォイルに乗るほど急ぎの旅でもないので、行きも帰りもフェリーです。長崎の公園:http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/kouen/
http://www.e-nekorakuen.net/wp-content/uploads/d3diary/00682ed7f9c1830b37a48734c572361c88.jpg