釧路から(その2)
トドワラ号のセット券を買うため釧路駅前の阿寒バスターミナルへ行きました。トドワラ号のセット券は釧路~野付半島往復のバスの乗車券と野付半島観光船の乗船券のセットで大人5,600円と通常運賃+乗船券の半額程度という超割引価格になっています。
トドワラ号は標津(しべつ)バスターミナル発着のため、釧路から路線バスに乗って標津バスターミナルで乗り換えます。当然のように釧路~標津の路線バスに乗るものと思っていましたが、窓口で「15番の7:35発ラウス行きに乗ってください」と言われ、バスの行き先表示を見て初めてラウスが羅臼であることが分かりました。
そうです!! 釧路から知床の羅臼まで路線バス(都市間バス)が走っているのです!!釧路を出て標津に向かう国道沿いには大きな牧場が沢山あってまさに北海道という景色の中、2時間半掛かって標津バスターミナルにつ着きました。標津バスターミナルで15分待つとトドワラ号が発車しました。今日の乗客は私を入れて3名、ゆったり気分の中30分程で野付半島ネイチャーセンターに着きました。センターを出てお花畑の中の遊歩道を進むこと30分、お目当てのトドワラが見えてきました。
トドワラとは海水の浸食により立ち枯れた真っ白な木の幹や根の集まりですが、年々朽ちてそう遠くない将来に姿を消すと言われていますので見るなら今のうちです。野付半島は巨大な砂嘴の集まりですから、伸びる砂嘴もあれば浸食される海岸線もあるのでこのような景観が生まれるのだそうです。ちなみに野付はアイヌ語の顎(ノツケイ)に由来するそうですが、こんな大きな半島が顎の形をしているというのをどうやって知ったんでしょうね。
観光船に乗るまでの時間トドワラの写真を撮りながらゆったりと過ごしましたが、ほんとうに静かな場所で、聞こえるのはかすかな風の音と、頭上を飛ぶ鳥の鳴き声くらいのものです。
12:20分発の観光船に乗ると途中で船が止まり、「ゴマフアザラシが顔を出しています。」とのアナウンス、急いでデッキに出ると数頭のゴマフアザラシが波間に頭を出してこちらを見ていました。もちろん、ズーム最大で写真に収めました。ゴマフアザラシは北海道ではポピュラーなアザラシですが、野生のアザラシをこんなに間近で見たのは初めてです。
帰りは船着場近くのバス停からトドワラ号に乗りました。20分ほどで標津バスターミナルに着き、牧場街道を通って釧路駅に戻ったのが16:30でした。(今日はよく歩きました!)昨日は天候に恵まれませんでしたが、今日の別海地方は曇りのち晴れ。海霧が発生することもなく、沢山写真を撮ることができて大満足の一日でした。
・・・釧路にもう一泊して、明日東京に帰ります。野付半島ネイチャーセンターHP:http://www.aurens.or.jp/~todowara/
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