人には聞こえない音を流してハードディスクを破壊「ブルーノート」
スピーカーを介してある種の音を流すことで、近くにあるハードディスクを物理的に破壊する「ブルーノート(Blue Note)」と呼ばれる攻撃方法をセキュリティ研究者たちが発表しました。磁気ヘッドをクラッシュさせる攻撃のため、SSDには影響がありません。
現代のハードディスクは、「音響共鳴」と呼ばれる物理現象によるヘッドクラッシュを防止するため、衝撃センサー駆動のフィードフォワードコントローラーを搭載しています。しかし、音の振動でハードディスクの読み書きヘッドとプラッターがそれぞれ振動し、振幅が限界を超えるとハードディスクそのものが損傷したり、ソフトウェアが誤作動したりして、ファイルシステムが破壊されてしまいます。
ただし、攻撃を成功させるには100dbを上回る大音量をハードディスクの近くで出す必要があり、現実的にはハードルが高いとのこと。また、ハードディスクのファームウェアを改良することで、音響の影響で発生する読み書きヘッドの振動を抑えるよう提案もしています。
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