北八ヶ岳特有の縞枯れ現象
昨日登ってきた北八ヶ岳には「縞枯れ」と呼ばれる特有の景観があります。「縞枯れ」とは文字通り針葉樹林帯に立ち枯れの縞ができる現象のことで、遠目には緑色の山腹にいくつもの美しい縞が入っているように見えます。
縞枯れ現象は病害虫や酸性雨によって起こされるものではなく、シラビソまたはオオシラビソの純林に見られる天然更新(森林の世代交代)です。更新が階段構造をしていることが他の樹林の天然更新と大きく違います。この不思議な現象を解明しようと多くの研究者が取り組みましたが、いまだに成因が分からないままだそうです。縞は斑状・狐状・波状などさまざまですが、帯状のものは等高線にそってほぼ水平に延びていて、毎年1.6~1.7mの範囲で下から上に登っていきます。謎を秘めたままの縞枯れ現象は太古の昔から現在に至るまで、そして未来に向かって人間の営みとは無関係に営々と繰り返されていきます。・・・こういう自然の営みが破壊されることなく未来永劫ずっと残っていて欲しいと思います。
参考「北八ツの縞枯れ現象」:http://members.jcom.home.ne.jp/isii10/info/simagare.html◎添付写真は昨日撮影した縞枯れです
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